ヌーヴィル・シュル・セーヌ村に位置する3つの異なる区画から、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、シャルドネの3種のブドウをブレンド。
ミラベル、アプリコット、桃などの有核果実にほのかにチェリーの香りも感じられる。きめ細かく滑らかな泡が口の中に広がり、フレッシュな白桃や洋梨などの白系果実をしっかりと感じる。クリーミーな余韻が大変心地よい。
生産国・生産地域 | フランス・シャンパーニュ |
生産者 |
ドメーヌ・ピコネ |
タイプ |
白泡 |
品種 | ピノ・ノワール40%、ピノ・ブラン40%、シャルドネ20% |
容量 | 750ml |
栓 |
コルク |
おすすめ温度帯 | |
おすすめ料理 | |
アルコール度数 | |
原産地呼称 | |
醸造 | |
SO2 |
|
認証 | |
インポーター | フィラデス |
インポーターさま資料より
生産者情報
シャンパーニュ地方のブドウ栽培面積は全体で約34,000haだが、その内の
4分の1は南部にあるコート・デ・バールが占めている。北部の主要産地である
モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランと約100km離
れているため、気候や土壌、ブドウの植樹比率などが北部とは異なり、歩んで
きた歴史も北部のそれとは違っている。
1908年にシャンパーニュの境界線が定められた時、北部の人々はコート・
デ・バールをシャンパーニュとは認めず除外した。南部の人々はこの決定に
異議を唱え暴動を起こし、1911年にシャンパーニュとして認められるも、「第2
ゾーン」という扱いだった。その後1927年、シャンパーニュの原産地呼称がで
きた年に第2ゾーンというカテゴリはなくなり、北部と同等のシャンパーニュとし
て認められたのである。このような歴史的変遷から、コート・デ・バールはどこ
か田舎っぽい、発展途上というイメージを持たれなかなか脚光を浴びることは
なく、多くのブドウ生産者は地元の共同組合やネゴシアンにブドウを販売して
いた。
しかし2000年以降、ワインの瓶詰めを行う生産者が誕生し始めた。その
中でもセドリック・ブシャールは未開の地であったコート・デ・バールのテロワー
ルを表現しようと試みた第一人者といえる。コート・デ・バールは北部とは異な
りキンメリジャン土壌で、南に位置するため北部に比べてより成熟し果実味に
富んだボディがあり芳醇なスタイルとなる。セドリック・ブシャールは、単一品
種、単一区画、単一ヴィンテージでのワイン造りを行うことで、北部のクラシカ
ルなスタイルとは違うコート・デ・バールの特徴を最大限に表現した。彼のこだ
わりの詰まったシャンパーニュはワイン評価誌で高評価を獲得し、コート・デ・
バールの品質の高さを世界に知らしめることになったのである。セドリック・ブ
シャールを筆頭に、コート・デ・バールのテロワールを表現しようとする造り手
が台頭するが、アンセルム・セロスの下でシャンパーニュ造りを学んだヴェッ
ト・エ・ソルベなどもその一人だ。
コート・デ・バール中部のヌーヴィル=シュル=セーヌ村にワイナリーを構
えるピコネも注目すべき生産者の一人だ。当主のクレマンはアヴィーズで2年
勉強したのちスイスで3年間栽培、醸造を学び、ブルゴーニュのティボー・リ
ジェ・ベレールでも修行を重ね2009年に戻ってきた。2013年までネゴシアンに
ブドウを販売しており、2014年にワイナリーを創設した新しい生産者だ。クレマ
ンはスイスやブルゴーニュでの学びを畑で実践し、最高品質のブドウ造りを目
指している。例えば、東向きの畑は50~80%の葉を取り除きブドウに朝日を浴
びせるのに対し、西向きの畑は西日でブドウが焼けるのを防ぐために葉を残
している。また、収量を落とすことで糖と酸を凝縮させ、アルコール発酵はステ
ンレスタンクのみで行い果実味をしっかりと保っている。一番搾りの果汁のみ
を用いることでよりフレッシュな酸を手に入れるようにしているため、マロラク
ティック発酵をしているにも関わらず高い酸が保持され、ピノ・ノワールのリッ
チな味わいの中にも張り、ミネラル、酸のバランスが取れたワインを造り出し
ている。
コート・デ・バールの新世代の生産者たちは、伝統にとらわれない新しい視点をワイン造りに取り入れ成長してきた。北部とは異なる歴史を歩んできたコート・デ・バールだからこそ、自由で想像力溢れるシャンパーニュが誕生するのだろう。彼らの活動は確実のこの地に活力を与え、次に続こうとする人々に影響を与えている。コート・デ・バールはもはや発展途上な地域ではなく、世界中のシャンパーニュ愛好家たちを惹きつける魅惑的な地へと変貌したのだ。2018年には「Empreintes(アンプラント)」というバールの若い世代が集まったグループが発足したが、ピコネもこのグループに所属している。それぞれのワイナリーが土壌を解釈して造り上げるワインを伝えていくという目的で作られたこのグループはジャンシス・ロビンソンの目にも留まり、新たな試みをして
いるグループとして紹介されている。
ピコネは2017年に最初のシャンパーニュをリリースした新しいワイナリーのため今はまだメディアに大きく取り上げられてはおらず、まさに掘り出し物の新規生産者といえる。コート・デ・バールの品質に世界中が関心を寄せている今日、ピコネにも注目が集まることは間違いない。今後の活躍に目が離せない、絶対に手に入れるべき生産者の一人である。
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ヌーヴィル・シュル・セーヌ村に位置する3つの異なる区画から、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、シャルドネの3種のブドウをブレンド。
ミラベル、アプリコット、桃などの有核果実にほのかにチェリーの香りも感じられる。きめ細かく滑らかな泡が口の中に広がり、フレッシュな白桃や洋梨などの白系果実をしっかりと感じる。クリーミーな余韻が大変心地よい。
生産国・生産地域 | フランス・シャンパーニュ |
生産者 |
ドメーヌ・ピコネ |
タイプ |
白泡 |
品種 | ピノ・ノワール40%、ピノ・ブラン40%、シャルドネ20% |
容量 | 750ml |
栓 |
コルク |
おすすめ温度帯 | |
おすすめ料理 | |
アルコール度数 | |
原産地呼称 | |
醸造 | |
SO2 |
|
認証 | |
インポーター | フィラデス |
インポーターさま資料より
生産者情報
シャンパーニュ地方のブドウ栽培面積は全体で約34,000haだが、その内の
4分の1は南部にあるコート・デ・バールが占めている。北部の主要産地である
モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランと約100km離
れているため、気候や土壌、ブドウの植樹比率などが北部とは異なり、歩んで
きた歴史も北部のそれとは違っている。
1908年にシャンパーニュの境界線が定められた時、北部の人々はコート・
デ・バールをシャンパーニュとは認めず除外した。南部の人々はこの決定に
異議を唱え暴動を起こし、1911年にシャンパーニュとして認められるも、「第2
ゾーン」という扱いだった。その後1927年、シャンパーニュの原産地呼称がで
きた年に第2ゾーンというカテゴリはなくなり、北部と同等のシャンパーニュとし
て認められたのである。このような歴史的変遷から、コート・デ・バールはどこ
か田舎っぽい、発展途上というイメージを持たれなかなか脚光を浴びることは
なく、多くのブドウ生産者は地元の共同組合やネゴシアンにブドウを販売して
いた。
しかし2000年以降、ワインの瓶詰めを行う生産者が誕生し始めた。その
中でもセドリック・ブシャールは未開の地であったコート・デ・バールのテロワー
ルを表現しようと試みた第一人者といえる。コート・デ・バールは北部とは異な
りキンメリジャン土壌で、南に位置するため北部に比べてより成熟し果実味に
富んだボディがあり芳醇なスタイルとなる。セドリック・ブシャールは、単一品
種、単一区画、単一ヴィンテージでのワイン造りを行うことで、北部のクラシカ
ルなスタイルとは違うコート・デ・バールの特徴を最大限に表現した。彼のこだ
わりの詰まったシャンパーニュはワイン評価誌で高評価を獲得し、コート・デ・
バールの品質の高さを世界に知らしめることになったのである。セドリック・ブ
シャールを筆頭に、コート・デ・バールのテロワールを表現しようとする造り手
が台頭するが、アンセルム・セロスの下でシャンパーニュ造りを学んだヴェッ
ト・エ・ソルベなどもその一人だ。
コート・デ・バール中部のヌーヴィル=シュル=セーヌ村にワイナリーを構
えるピコネも注目すべき生産者の一人だ。当主のクレマンはアヴィーズで2年
勉強したのちスイスで3年間栽培、醸造を学び、ブルゴーニュのティボー・リ
ジェ・ベレールでも修行を重ね2009年に戻ってきた。2013年までネゴシアンに
ブドウを販売しており、2014年にワイナリーを創設した新しい生産者だ。クレマ
ンはスイスやブルゴーニュでの学びを畑で実践し、最高品質のブドウ造りを目
指している。例えば、東向きの畑は50~80%の葉を取り除きブドウに朝日を浴
びせるのに対し、西向きの畑は西日でブドウが焼けるのを防ぐために葉を残
している。また、収量を落とすことで糖と酸を凝縮させ、アルコール発酵はステ
ンレスタンクのみで行い果実味をしっかりと保っている。一番搾りの果汁のみ
を用いることでよりフレッシュな酸を手に入れるようにしているため、マロラク
ティック発酵をしているにも関わらず高い酸が保持され、ピノ・ノワールのリッ
チな味わいの中にも張り、ミネラル、酸のバランスが取れたワインを造り出し
ている。
コート・デ・バールの新世代の生産者たちは、伝統にとらわれない新しい視点をワイン造りに取り入れ成長してきた。北部とは異なる歴史を歩んできたコート・デ・バールだからこそ、自由で想像力溢れるシャンパーニュが誕生するのだろう。彼らの活動は確実のこの地に活力を与え、次に続こうとする人々に影響を与えている。コート・デ・バールはもはや発展途上な地域ではなく、世界中のシャンパーニュ愛好家たちを惹きつける魅惑的な地へと変貌したのだ。2018年には「Empreintes(アンプラント)」というバールの若い世代が集まったグループが発足したが、ピコネもこのグループに所属している。それぞれのワイナリーが土壌を解釈して造り上げるワインを伝えていくという目的で作られたこのグループはジャンシス・ロビンソンの目にも留まり、新たな試みをして
いるグループとして紹介されている。
ピコネは2017年に最初のシャンパーニュをリリースした新しいワイナリーのため今はまだメディアに大きく取り上げられてはおらず、まさに掘り出し物の新規生産者といえる。コート・デ・バールの品質に世界中が関心を寄せている今日、ピコネにも注目が集まることは間違いない。今後の活躍に目が離せない、絶対に手に入れるべき生産者の一人である。
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